課題 研究 テーマ 高校。 3年次『課題研究』

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課題 研究 テーマ 高校

高校になると自由研究の内容も、とても高度なものになってきます。 特に科学・実験・化学・工作・社会・地理・生物・数学など様々な公式を使って、求めていくことができるため、研究の幅も広がり、行動範囲や準備できる器具なども中学生までとは違うものを使って本格的な自由研究を行えます。 高校生が選ぶ人気の自由研究テーマを15個紹介しますが、自分が興味のある分野からテーマを選ぶようにしましょう。 また選ぶときのポイントについてもお伝えします。 高校生におすすめの自由研究テーマ15選 高校生が選ぶ自由研究テーマは、1つのことを掘り下げて研究しているものが多く、興味深いものばかりです。 ただ、学生たちは、その算式や公式が分かっているのでいいでしょうが、自由研究の展示会を見に来た子どもや大人には、分からないことが多いこともありますので、分かりやすい言葉や表・グラフ、写真・イラストなどを使って説明してくれると見るほうとしては嬉しいです。 実用的なものを実験で研究したり、好きな音を作るために自分でスピーカーを作成したり、風力発電機を作って何か家電の電力を補ってみたりという研究をしていることが多いです。 また、工作では電子回路を自分で作ったり、プログラムを作成して動くロボットを製作・工作する高校生もいます。 高校で自由研究のテーマとして取り上げることが多い15個と選ぶときのポイントについてまとめました。 家庭科を選ぶときのポイント 高校生が自由研究で家庭科を選ぶ時には、社会で問題になっていることを選ぶといいです。 なぜかと言えば、社会で問題になっていることというのは解決する価値が非常に高い問題だからです。 例えば、単に「オリジナルの料理を作りました」という研究よりも、「健康に気を使った低カロリーのメニューで、1週間の献立を作りました」という研究の方が役立ちます。 料理をするということに、肥満問題という社会問題の解決を加えたため、内容がより社会に役立つものになっているので、問題意識を持った研究内容にすることができます。 実験を選ぶときのポイント 簡単で1日でできる自由研究を選ぶ人もいますが、難しかったり、困難なことにも挑戦してみるといいです。 夏休みであれば約1ヶ月間の休みがありますし、冬休みでも2週間程度の期間がありますので、チャレンジする意義があると思います。 実験を行なうときには、のめり込み過ぎで、費用が掛かり過ぎてしまうことがありますので、身近なもので代用することができないかも考えたり。 100円ショップで変えないかと見に行ってみるといいです。 ダムの役割や水力発電・風力発電・太陽光発電などそれぞれの電力の違いを把握してメリット・デメリットを調べたり、記憶力を高めるための方法を調べたり、自分で車の構造を調べてみたり、錯覚を利用した実験をしたりと1つのことをより深く調べていくことがおすすめです。 氷を選ぶときのポイント 氷をテーマにして自由研究を始めるとしたら、地球温暖化について調べるのもいいです。 地球のようにグローバルな問題に取り組むことは、日本国内だけの問題ではありませんし、日本は島国なので、海面の上昇により浸食されていくことも懸念されています。 特に南極の氷の増減については世界も注目しています。 飲食物の一部としてではなく、自然現象として捉え、将来について調べることは有益なことです。 まとめ方としてのポイントは、現在南極で起きていることと、将来起こる影響について予測すると良いです。 氷の性質や仕組みを理解して、実験を行なうといいです。 溶け方や食感を良くする氷の削り方、白い氷と透明な氷の違いなども研究テーマにすると面白いです。 数学を選ぶときのポイント 数学で理解が少し難しいのは「無限」の概念です。 微積分で「限りなく0に近づく」とか「果てしなく大きい」とかで「何となく判ったような気がする」、あるいは「そうだと思い込む」ような態度で、微積分の計算方法を理解することが多いですが、高校生の自由研究では、この「無限」を実存する値から「概念の値」に一歩飛び出すことが必要です。 グラフに表してみると「無限」とは一つの値ではなく、状態を表わすことが実感できます。 他にも色々なものを数学の観点から解明することができます。 サッカーチームの得点力・守備力・攻撃力などを数値化して、実際の試合結果と比べてみたり、スポーツをするなら野球のバットスイングとボールの力からホームランを量産する最適な打撃法などテーマは豊富にあります。 理科を選ぶときのポイント 自由研究で理科に関するテーマを選択するのであれば、台所での現象に着目することがポイントです。 台所には科学的な現象がたくさんあります。 たとえば、フライパンの中を踊る水滴が挙げられます。 フライパンで炒め物などをつくっているとき、水の沸点よりも高い温度で熱しているのに、どうして水が蒸発することなく残るのか、という疑問が生じます。 この現象の理由を解明すれば、大きな成果が得られることになります。 氷筍が出来る仕組みと、どのくらいの期間を掛けて何cmのものができるのか、腸内環境を整える乳酸菌は本当に腸に届くのか、表面張力の力について解明するなどの理科に含まれる化学・実験・化学・生物などについてのテーマを選んで取り組むのもいいです。 高校野球の歴史を選ぶときのポイント 自由研究の内容を選択するにあたって、高校生が高校野球の歴史を選ぶときのポイントは、ただ高校野球の歴史について調べていくだけではなく、母校はもちろん、地域や都道府県などの身近な物事も織りまぜて研究していくと、新しい発見と同時に興味深い魅力的な内容になります。 歴史とともに、これまでの都道府県別出場のパーセンテージやこれまでに活躍してきた人物の歴史などまで、深く掘り下げてあらゆる視点から分析研究にあたると面白いです。 高校野球で、どれくらいの活躍をした人がドラフト指名されているのかなども調べてみるのも、どんな結果になるのか楽しみです。 サッカーを選ぶときのポイント サッカーを自由研究のテーマとして選ぶとき、注意しなければならない点があります。 それは、大好きだ、プレイしていて楽しい、という趣旨の感想文で終わってしまわないことです。 自由研究はあくまで研究です。 高校生ともなれば、それをしっかり意識して、今までとは違った切り口でサッカーを見つめなくてはなりません。 幸い昨今では、得点数やアシスト数以外で定量化が難しかった選手の成績も、さまざまな指標で評価が出来るようになっています。 数字で根拠を示すことは何よりも説得力を持ちますので、まずはそのあたりの情報収集から始めると効果的です。 または、シュートの確率を上げるためには、どんな軌道で、どのくらいのスピードがいいのか、シュートの種類の打ち分け方とポイントなども研究すると科学的な観点から見ることができ、今後のプレイにも役立つものになります。 星を選ぶときのポイント 自由研究のテーマとして高校生が星を選ぶときのポイントは、テーマを絞ることです。 星といっても、実に様々なものがあり、その内容は膨大になっていまいます。 星座・惑星・観察・宇宙・月・太陽などのテーマがあります。 ですから、テーマを絞ってわかりやすくする必要があります。 例えば、生まれる理由というというものでもいいですし、将来はどうなるのかということでもいいです。 いま見ている光は実は遠い昔の光だというようなことでもいいですし、生い立ちということでもいいでしょう。 テーマを絞ることで焦点がぼけてしまうことを避けるようにします。 科学を選ぶときのポイント 科学は一定の目的や方法を基に事象を研究することです。 自然科学や社会科学・人文科学などに分類されるので、興味がある科学分野を選び、さらにそこから興味があるテーマを選び、1つの課題について研究を進めていくことです。 例えば、自然科学を選ぶなら、存在の発見・起源の探求・過程の解明・原理の応用について調べていく必要があります。 科学の分野も広いですが、静電気モーターを使って自作の車を動かすとか、ホバークラフトの原理、生活をより快適にするものなどを取り上げるといいです。 環境を選ぶときのポイント 環境は、ネットやテレビなどの媒体でよく取り上げられているので、資料やデータが得られやすくまとめやすい題材です。 まずテーマを決めます。 自然破壊、ゴミ問題、資源の枯渇、温暖化、リサイクル家電のその後などがあります。 そして本題はネットや本で資料を調べてもいいですが、取材で資料を作成することをお勧めします。 環境破壊などでは、実際の現場に赴いて調査や近隣の人にインタビューするのも面白いです。 ゴミ問題は役所などに行くと、身近な地域での数値がわかります。 清掃工場に行けば、ゴミの山を見ることができ、その量の多さにビックリします。 まとめ方としては、自分自身の考察を加えることと、解決するための方法まで考えるといいです。 情報社会を選ぶときのポイント 情報社会をテーマにするなら、ソーシャルネットワークサービスの危険性や個人情報の流出といった現代問題を結論とし、そこに至るまでのシステムや端末の脆弱性を途中の研究にするといった方策が有効です。 また、小中学生も含めSNSの利用者が増え、利用方法やそこでのイジメ問題などが社会問題にもなっています。 携帯やスマホの使い方やメディア・リテラシー、個人情報、サイバー犯罪、ユビキタス社会などのテーマがあります。 観察を選ぶときのポイント 自由研究で観察を選ぶときのポイントは、考察を入れることです。 例えば、風力発電機をテーマに選んだとします。 すると、まずはいくつもの風力発電機を観察して、形状の特徴を把握します。。 ここで終わってはいけません。 これについて、なぜそのような形状になっているのか、形状だけでなく、どのような仕組みで発電しているのかを書籍などで調べた考察を入れます。 このときに学校の授業で習った知識も含めることが出来ると、より良い自由研究になります。 どのくらいの大きさの風力発電機だと、どの程度の電力を作ることができるのか、その10分の1または100分の1スケールの模型を作って発電力を実際に調べてみるのも楽しいです。 標本を選ぶときのポイント 高校生の自由研究で標本を選ぶなら、小学生のころと違ってただ近所によくいる虫をつかまえてきて、飾るだけでは簡単すぎます。 その世界は広く虫だけでなく、「人」の標本を見て、人間の内臓や成長のしくみ、代謝機能などを学び研究することができます。 大学や大学病院では、亡くなった方の人体のホルマリンづけがあり、中には妊婦、体の一部だけなどを保管しているところがあります。 なかなかお目にかかることはできず、予約や期間限定の長期休みや大学のオープンキャンパスで見ることができるため、今後の大学進学や進路を考える上で見学に行くことも勉強になります。 標本の作り方を調べるのもいいです。 ジオラマ標本・樹脂標本・ラミネート標本・透明骨格標本などの違いと実際の作り方を説明するのもいいです。 社会を選ぶときのポイント 自由研究をするときに社会を選ぶときのポイントは、今世間で話題になっているものを取り上げると良いです。 そのメリットは、調べるべき題材がたくさんあるので、いろんな研究テーマを設けることができるという点です。 しかも、その研究テーマについては、たくさんの情報が公開されているので、研究しやすいということがあります。 社会という分野はとても広いので、世間で話題になっており、なおかつ授業でも役に立つテーマがおすすめです。 各国の消費税問題、社会保険問題、税金と教育費と年金の関係などのほかに、オリンピック開催国の収支状況の実態などをも面白いです。 百人一首を選ぶときのポイント 自由研究のテーマで百人一首を選ぶときのポイントは、百種あるなかから、自分の感情を語りやすい、発表しやすいものがいいです。 一番は恋愛でしょうか。 風景を描きながら恋愛観や恋わずらう気持ちがあらわれているものが多く扱われていますので、それを自分の現実や理想の恋愛とからめて、解説したり、写真をあつめたり、色々な解釈があればそれを上げてみたうえで、自分なりの訳を作ってみると、良い研究になります。 競技かるたの競技者人口も増えているので、競技かるたで勝ち抜き、優勝するために必要なことや、札を読み上げたときにどこで反応しなければいけないのかなども含めて研究するといいです。 まとめ 高校生が自由研究をするときのポイントとなるのが時間と手間です。 高校生活では、進学などの受験勉強や宿題、部活動にくわえて個人的にしたいことなどで、自由研究に使える時間が非常に制限されていることもあります。 本格的でも時間がかかる内容や全体的にイメージの沸きづらいテーマで時間がかかりすぎたり、途中で挫折してしまわないようにしましょう。 小中学生や大人向けのものでも、手軽に始められるものを選んで、アレンジしてみるのもいいです。 自由研究を行うにあたって、大事なのはまず研究の落としどころを決めてから始めるということです。 要は結論ありきということになります。 研究をしている間に、その結論が覆るというようなことがあれば、素晴らしい研究だったと言えます。

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国際理解科目・課題研究

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課題研究 要旨 平成25 2013 年度電気科3年生が研究した内容を紹介します。 エアホッケーの製作 昨年の先輩たちの製作を引き継ぎ、より完成度の高い作品にしました。 ・得点版、タイマー、センサの取り付け ・プログラム作成 等 VisualBasicを用いた 段ボールロボの製作 ロボットを動かす仕組み、機構について研究し、ロボットを厚紙や段ボールを用いて製作し制御しました。 イライラ棒製作 授業で学んだプログラミングや基板製作の知識を生かし、尚且つ子供達に遊んでもらえるような物を作りたいと思いイライラ棒の製作をしました。 電磁誘導カタパルトの製作 授業の中で教わった電磁誘導に興味を持ち、その原理を利用した電磁誘導カタパルトを製作しました。 コイルの間に入れた導体を滑らせて、紙飛行機を押し出させることにより電磁誘導カタパルトにしました。 風力発電の研究 発電機には自転車についているハブダイナモを用いた。 プロペラはポリプロピレンを使用し風車型に加工した。 風力発電機の土台には、木材を使った。 風車を支える柱は鉄を使い強い風が吹いても折れないようにした。 発電した電力はキャパシタに貯め、貯めた電力でLEDを点灯させた。 電動スケボーの製作 自作した電動スケボーが道路などで走っている動画を見て、同じことをしてみたいと思い製作した。 平成25年8月6日実施 PWM制御を使った 電動自転車の製作 既存のセニアカーは値段が高く、購入も大変です。 そこで、身近にあるもので低価格で製作できる、自転車を改造したモータ付き自転車の製作をした。 害虫退治ゲームの製作 ゲーム感覚で楽しめる害虫を叩いて潰すゲームです。 設けられた制限時間内に、より多くの害虫を退治します。 Solidworksでのモデリング Solidworks(CADソフト)が少し得意だったので、電気科のマスコットキャラクターを作ってみた。 スピーカー製作 音楽を聴くことが好きで、音を出す部分であるスピーカーの音の流れる原理や構造に興味を持ちスピーカーを作りました。 全校課題研究発表会 電気科ブース 各科代表研究発表の様子 電気科代表 「LEDディスプレイの研究と製作」 LEDディスプレイの 研究と製作 LEDディスプレイ本体 メッセージ入力システム 赤緑発光LEDを2048個使用した電光表示装置を手作り製作しました。 表示はH8マイコンで制御。 メッセージ入力システムはVisualBasicで作成。 メッセージはLAN経由で転送できます。 地域企業さんよりLED提供やプログラム開発支援を頂きました。 自動身長計の製作 1cm刻みのマーク 表示部とマイコン制御部 昨年の研究を引き継ぎ、実際に測定できるように完成させました。 測定板をステッピングモーターで下降させ、サイドに付けた1cm刻みのマークとステップ角から身長をできるだけ正確に測定できるよう工夫しました。 なお、制御はPICマイコンを使用しています。 高校生ものづくりコンテスト 「電気工事部門」への 取り組み ものづくりコンテスト電気工事部門に出場することを目標にし、技術面の向上、手順の再構築、合わせた工具治具等の改良等を行おうと考えました。 今年度の長野県大会で優勝し北信越大会へ出場することができました。 ロボハンドの製作 マイコンなどの信号で開閉するロボットの掌を製作しました。 各指は一本のワイヤで制御しモータで開閉できるようにしました。 イライラ棒ゲーム機の製作 テレビ等でお馴染みのイライラ棒を製作しました。 コースの形を設計した後コンパネをジグソーなどで切り抜き、内側にアルミテープを貼って通電するようにしました。 棒がコースに接触すると防犯ブザー回路を利用した音源から大きな音が鳴ります。 コイルガンの製作 左がコイルガン、右が400V充電回路 電磁気の学習をより深めることを目的にコイルガンの研究製作を行いました。 約400V に充電したコンデンサのエネルギーを瞬間的にコイルに通電し鉄球を飛ばします。 コイルおよび充電回路の研究に時間を費やしました。 パチンコ玉を高さ約4m程打ち上げることができます。 Nゲージ列車模型の制御 パソコンマウスの信号を使ってNゲージ列車模型の制御を行う研究をしました。 列車の制御回路基板は自分たちで設計・製作しました。 風力発電用発電機の研究 発電器回転子 発電機固定子 風力発電用に使うことを目標として発電機について研究しました。 回転子(界磁)にはネオジム磁石を使い、固定子には自作コイルを3相結線として配置した発電機を製作しました。 発電電圧約18Vで約1Wの電力を発電できました。 ゲームプログラム作成 ゲーム作りを通してHSP言語の構造や動作などを理解し、最終的にテトリスを作ることを目標に研究を行いました。 平成20 2008 年度 全校課題研究発表会 電気科ブース 全体発表会 (左)開会式の様子 (右)電気科代表による研究概要の説明 反射ゲーム装置の 研究と製作 ランダムに点灯するスイッチを押して点数を競う装置です。 PICマイコンで制御しています。 装置の裏側には細い配線がたくさん張り巡らされています。 風力発電装置の研究と製作 自転車のハブダイナモを利用して発電させます。 発電するとLEDフラッシャーが点滅します。 自動身長計の研究と製作 バーが自動的に降りてきて頭に接触すると止まって身長を表示します。 PICマイコンで制御しています。 お掃除ロボットの研究と製作 超音波センサで障害物を避けて動きながら内蔵の掃除機でお掃除をします。 H8マイコンで制御しています。 「こだま」と命名した理由は? ・・・ちょっと専門的な説明が必要です。 ロボットアームの研究と製作 自動車のワイパーモーター利用したサーボ機構で腕の関節を動かします。 PICマイコンでフィードバック制御をしています。 当初の計画は2足歩行ロボットでした。 からくりロボット 江戸時代の木工細工からくりロボットづくりに挑戦しました。 赤外線センサーライトの研究 焦電型の赤外線人体検出センサーを使ったセンサーライトについて研究しました。

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卒論の面白いテーマの例11選|やりやすい卒業論文・卒業研究の決め方も

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探究指導の基本的な考え方 まずは探究学習の内容や導入背景、指導の基本的考え方について見ていきましょう。 探究学習とは 探究学習は、 2022年から実施予定となる次期学習指導要領(2019年から先行実施)の改訂で注目されている内容です。 探究学習は、 生徒が自ら問いを立て、課題解決のためのプロセスを考えて、課題発見や問題解決に必要な能力を育むことが目的です。 固有の知識やスキルを学ぶ教科学習と違い、科目にとらわれない総合的・横断的な力を養うことができます。 探究学習が注目されているのは、小学校・中学校の学力調査等において探究活動に取り組んだ生徒ほど正答率が高く、国際的な調査でも高い評価を得たことなどが理由です。 次期学習指導要領において探究と付された科目には、古典探究・地理探究・日本史探究・世界史探究・理数探究・理数探究基礎などがあります。 また、これらの科目とは別に総合的な探究の時間も設けられます。 指導の基礎 探究学習では、 生徒の主体性と問題意識を育成することが大切です。 なぜなら主体性や問題意識がないと自ら問いを立てることができず、課題発見や問題解決ができないためです。 教師は生徒の主体性や問題意識を育むために、学びのファシリテーターの役割を担い、あくまでも 中立的な立場として学びをサポートします。 その際 生徒の気づきを促し、内発的動機を引き出すことが重要です。 そのためにも 教師自身も問いや情報収集力、分析力などを高める必要があります。 そうすることで、生徒の学習レベルや状況に合った思考方法やツールの使い方など適切なアドバイスができるようになり、生徒の能力を効果的に向上させることが可能です。 探究学習の正しいやり方 探究学習は、習得・活用・探究の学習が提示されており、生徒は与えられた問いを解くのではなく、自ら問いを立てる必要があります。 これらのサイクルを繰り返すことで、思考力や課題解決力などを身につけていきます(参考:)。 【 課題の設定】 体験活動などを通して、課題を設定し課題意識をもつ• 【 情報の収集】 必要な情報を取り出したり収集したりする• 【 整理・分析】 収集した情報を、整理したり分析したりして思考する• 【 まとめ・表現】気付きや発見、自分の考えなどをまとめ、判断し表現する ここでは、それぞれの活動方法の内容やポイント、注意点や事例について確認していきましょう。 課題(テーマ)設定 探究学習のプロセスにおいて最も重要なのが、1つ目のプロセスであるテーマ設定です。 実際、大手教育会社ベネッセの調査では、 約4割の学校がテーマ設定に課題を感じていると答えています。 なぜなら教師が一方的にテーマを与えてしまうと生徒が主体的に活動に取り組まないケースがあるためです。 どのようにテーマを設定するかで探究学習から得られる効果も変わってきます。 テーマ設定をする際の大事なポイントは以下の5つです(参考:)。 「生徒の疑問や問題意識を引き出せるか」 生徒が自ら考え行動できるテーマを設定するためにも、生徒の疑問や問題意識を引き出せるテーマであるかは重要なポイントです。 疑問や問題意識を引き出すための1つの有効な方法が、 実生活や実社会で起きていることを取り上げて、生徒へ問いかけることです。 「なんとなく興味を持っていることを明確化・具体化する」 テーマを設定する際は、生徒がなんとなく抱いている興味・関心に結びつくものであると効果的です。 」など、自発的行動ではなく、やらされ感満載の行動になってしまいます。 自分が興味・関心を持っているものとそうでないものとでは、モチベーションや取り組む姿勢が違ってくるものです。 生徒がモチベーション高く積極的に取り組めるように、 なんとなくでも興味・関心を持っていることを明確化・具体化してテーマを決めることが大切です。 生徒の興味・関心を引き出すために、ワークシートを使ったり、生徒同士で話し合って考えさせるのも効果的です。 「生徒の原点を見出すことが大事」 探究学習のテーマ設定は、生徒の原点を見出すことからスタートします。 生徒自身が不安や疑問、興味を持っていることが出発点となるため、振り返りシートなどを活用して自己の振り返りをさせます。 生徒の原点を見出すことは、教師の役目でもあります。 「時間をかけて慎重にテーマ決めをする」 テーマを決める際は、十分に時間をかけることが大事です。 テーマ設定の時間が短いと、「とりあえず」でテーマ設定をする生徒ばかりになってしまいます。 熟考したうえで考えたテーマではないため、その後の探究活動にも影響が出てしまい、期待する効果が得られずに授業が進んでしまいます。 探究学習の4つの活動サイクルは、 1つ目のテーマ設定が非常に重要ですので生徒を焦らせないように、十分な時間を確保しましょう。 「地域や環境など取り組みやすいテーマもあり」 生徒の興味・関心あるものが出てこない場合は、地域や環境など身近で取り組みやすいテーマを検討してもいいでしょう。 興味がないのに強引に地域や環境をテーマにすることはいけませんが、興味がある場合は最適なテーマになり得る可能性があります。 このようなポイントを意識してテーマ設定をすることが重要です。 注意点 一方でテーマ設定の際には、次のような注意点もあります。 「やらされ感のあるテーマにしない」 前述のとおり、テーマ設定は探究活動において非常に重要なステップです。 生徒自身が興味を持ち、「このテーマについて探究したい」と考えるものでないと、自主性が養われません。 探究活動は、生徒自身がやらされ感を感じることなく、自発的に取り組むことが大前提です。 やらされ感を感じさせないように、 生徒の興味・関心を引き出して棚卸しを行い、モチベーションを高く臨めるテーマが決まるように教師が上手くサポートすることが大事です。 「テーマを設定する際は絞ること」 テーマ設定の注意点の1つが、テーマを絞らず広げすぎないことです。 最初に興味・関心のあることを棚卸しするためにテーマを広げることは悪いことではないのですが、 最終決定するテーマが指すものが広すぎると、抽象的になってしまいます。 最終的に決めるテーマは抽象的にならないよう絞るようにしてください。 このような注意点を考慮したうえでテーマ設定を行うようにしましょう。 課題(テーマ)設定の事例 ここでは、テーマ設定の事例について見ていきましょう。 テーマが広すぎると抽象的になり、探究していくことが難しくなります。 生徒の興味・関心があることが「動物」だからといって、そのまま動物を最終的なテーマにしたところ、生徒が何を調べていいのか迷って探究が浅くなってしまったということもあります。 具体的には 動物という広いテーマではなく、動物の分類や歴史、メカニズムなど、よりテーマを絞ることで深く考え自分なりの解を出しやすくなります。 このように 生徒のテーマが広すぎる場合は、教師が問いかけるなどしてテーマを絞っていくことが大切です。 「恵まれている地域の環境からテーマを発見」 岐阜県にある西濃桃季高校は、探究学習への取り組み・テーマ設定について「地域環境からテーマ設定に恵まれていて不自由しない」と述べています。 生徒にとって身近なものをテーマに取り上げることができるためです。 「奥の細道結びの地記念館」「関ヶ原の古戦場」「伊吹山の薬草」「赤坂地区の地層や岩石」「揖斐川など河川と水害の関係」などのような 地の利を生かしたテーマ設定をするのも1つの方法です。 また同校では地域の環境テーマだけでなく、DVD教材やNHK高校講座などの視聴覚教材からテーマ探しをすることも考えているそうです。 情報収集 探究学習では、テーマの設定が完了したら課題に関する情報収集を行います。 課題に対してどうやって解決するかプロセスを決め、どんな情報が必要かを考え、情報を集めていきます。 情報収集にはさまざまな方法があり、幅広い情報を集めることでいろいろな発見ができ、収集力も養うことができます。 情報収集の活動では、生徒が自発的に情報収集することが求められ、情報の取捨選択や収集方法について学んでいきます。 以下は情報収集をする際の主なポイントです。 「どんな情報が必要か事前に見当をつける」 生徒に情報収集させる際は、あらかじめ課題分析をするうえで どんな情報が必要なのか見当をつけて始めることが大事です。 そのために、どんな課題があるのか、どうやって解決していくのか明確にしておく必要があります。 そのうえで、どのような情報が必要なのか仮説を立てさせましょう。 そうすることで後に効果的な振り返り・検証ができるようになりますし、情報収集の方向性がブレずに済みます。 「関連情報にも目を向かせ収集力を鍛える」 情報収集をする際は、関連情報にも目を向かせることが大事です。 関連情報も知ることで、視野を広げるきっかけにもなりますし、多くの情報から必要なものを取捨選択する情報収集力が鍛えられます。 情報収集力は探究学習だけでなく、日常生活や社会に出ても重要なスキルです。 このスキルを身につけることで関係のない情報に惑わされず、精度の高い情報を得られるようになります。 情報収集の注意点 情報収集する際の注意点は以下のとおりです。 「情報収集をさせる目的・意味を認識させること」 情報収集の活動をする前に、活動の目的や意味を再認識させることが大切です。 なぜなら目的や意味が生徒に浸透していないと、テーマ設定同様、やらされ感が出てしまうためです。 情報収集活動前に、「多くの情報から取捨選択できるようになる」「関連情報にも目を向けて視野を広げる」「情報収集力を向上させ日々の生活にも役立てる」など、活動の目的や意味を共有しましょう。 「収集方法は1つにしない」 1つの方法ではなく、複数の方法で情報を集めるようにしましょう。 「インターネットで調べる」「図書館で調べる」「周りの大人に聞く」「現場へ取材に行く」など、いろいろな情報収集方法があり、それぞれで得られる情報内容や量、精度などが異なります。 収集方法が1つだけだと 情報が偏る可能性がありますし、各収集手段のメリット・デメリットなどを体感することができません。 情報収集力を向上させるためにも、複数の情報収集方法を実施することが大切です。 情報収集の事例 情報収集の事例について見ていきましょう。 「選択肢カードを使って収集手段を決める」 情報収集力を身につけさせるため、学校によっては選択肢カードなどを用いて多くの収集手段に触れさせています。 「ネット」「本」「周りの大人に聞く」「現場への取材」など、複数の収集手段のカードを用意し、引いた方法で情報収集するやり方です。 この方法であれば、普段触れない手段で情報収集をすることができます。 「現場の関係者に話を聞く」 学校によっては、生徒が現場に行き関係者へ取材を勧めているところもあります。 関係者から話を聞くことで、ネットや本ではわからない情報に触れることができるためです。 また コミュニケーション力や社会性を養うこともできます。 デジタル中心の社会だからこそ、アナログ的な情報収集手段を大事にしているのです。 整理・分析 整理・分析の活動では、課題を解決するために収集した情報を整理し、多様な視点から分析します。 この活動を通して、適切に情報を整理・分析する力を養います。 活動のポイントは次のとおりです。 「収集した多くの情報を多様な視点から分析」 これまで収集した多くの情報を課題解決に向けて整理して、構造化・可視化して様々な視点で分析を行うことが大事です。 教師が思考方法やツールなども提示し、1つの角度からではなく多角的に分析させることで、生徒は新しい発見と出会うことができます。 「具体的な方法を提示する」 整理・分析の際は、具体的な方法を提示することが大切です。 なぜなら、多くの生徒が本格的に情報の整理・分析をしたことがないためです。 整理・分析の注意点 整理・分析の際は以下の注意点もあります。 「生徒に何らかの視点を与えないといけない」 整理・分析の活動は収集した多くの情報を活かし、課題を解決するために重要なものです。 しかし多くの生徒は効果的な整理・分析方法を知りません。 そのため何の視点も与えないままでは、満足な整理・分析はできませんし、 新しい学びがないまま終わる可能性があります。 整理・分析の事例 整理・分析の活動内容に関する事例を見ていきましょう。 「思考方法を提示する」 学校によっては、5W1Hと「現在」「過去」「意図」「可能性」などの項目を掛け合わせた 質問・疑問マトリクスや教科横断的な思考スキルなどを生徒に提示して、整理・分析させることもあります。 思考スキルでは、「順序立てる」「つなげる」「関連づける」「比較する」「具体化する」など、いくつもの思考方法があり、状況や内容に合わせて使い分けています。 「ツールを活用する」 ペン図や座標軸やクラゲチャートなどのシンキングツールを活用することで、生徒に整理・分析のやり方を教えるケースもあります。 ツールの使い方・考え方を教えれば、探究学習以外の分野でも活用することが可能です。 まとめ・表現 4つ目の活動ステップである、まとめ・表現では、分析したまとめたものを資料にして発表します。 そして、これまでの活動内容を振り返り、プロセスの良かった点や改善が必要なことについて検証をするなど、次回の活動に向けても重要な内容です。 まとめ・表現を行う際の主なポイントは以下のとおりです。 「結論や主張、伝え方を考える」 まとめ・表現では、事前にテーマの課題に対する結論や主張、伝え方について考えさせることが大事です。 「結論は何か」「自分はどんな主張をしたいのか」「どのようにすればわかりやすく正確に伝わるか」など、 あらかじめ生徒自身が考えて構成することで、その後の反省や検証も効果的なものになります。 しかし生徒の成長を促すために、あくまでも生徒自身に考えさせることが重要です。 「実際に他人に伝えたり、議論をする」 これまで調べてきた内容をまとめ、主張や伝え方の準備もできたら、実際に他人へ向けて発表させましょう。 結論や主張、伝え方を考えさせてもアウトプットする場がなければ、考えた方が適切なのか、どこを修正すればいいのかわかりません。 発表や議論などアウトプットをさせることで、多くを学ぶことができます。 まとめ・表現の注意点 まとめ・表現を行う際の注意点についても見ていきましょう。 「他人の発表でもしっかりと学ばせること」 ただ発表させるだけでは満足のいく効果を得ることができません。 問題意識を持って発表させたり、他人の発表もしっかりと聞くなどすることで、自分では気づけなかったことに気づくことができます。 自分の発表のときしか集中していない生徒もいますので、しっかりと他人の発表からも学ばせるようにしましょう。 まとめ・表現の事例 どのようなことに気をつけているのか、事例について見ていきましょう。 「達成できたことなどを振り返る」 多くの場合、実施されていることですが、発表後に活動を通して「達成できたこと」「解決できなかったこと」「上手くいかなかったこと」など、振り返りの時間を設けることが大切です。 「生徒だけでなく教員も一緒に考える」 探究学習は生徒が自主的に動くことが理想ですが、最初から全員が自発的に動けるものではありません。 知識レベルに個人差もあるので、教師が生徒を上手くサポートすることが必要です。 そのため生徒がまとめ方や発表の仕方で困っている場合は、教師が一緒になって考えるところが多いようです。 当然のことではありますが、生徒任せになっている学校もあるようなので、 専門知識を有した教師が適切なサポートをすることは、生徒の能力やモチベーション向上のためにも重要です。 まとめ 今回は、探究学習のテーマ設定の仕方や注意点、探究活動の進め方などについて紹介いたしました。 探究学習のテーマ設定や進め方に疑問を持っていた教員の方のお役に立てれば幸いです。 何か不明点がある場合は、お気軽にコンシェルジュにご相談ください。

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